教養豊かな人材を流動する社会に送り出す
美術学部のリベラルアーツセンター(旧共通教育)は、芸術にかかわる人間と文化のさまざまな問題をめぐり、 広い基礎的な教養から専門的な領域にいたる教育の推進に努めています。 それぞれの所属学科で身につけた技術や経験、考え方をより深めるための教養は、 美術関係の諸分野のみならず哲学や、宗教学、経済学、科学などの分野にもわたる 一般知識を獲得することによって、いっそう強固なものになります。 つまり、各学科の専門性を徹底的に深め、磨く「縦軸」に対し、 諸分野を横断するリベラルアーツセンター(旧共通教育)は、各学科での成果を互いに連関づける 「横軸」として存在するのです。
講義科目は、流動する現代社会の要求に考慮して用意されています。 コミュニケーションを深め、諸外国の文化に触れるために必要な 英・伊・仏・独・韓・中などの語学の授業のほか、 自発的に「縦」と「横」を織り込んでいく場としてのゼミも開講。 また身体の健康を維持し高める体育の実技指導のために、 グラウンドや室内設備も充実しています。
大学だからこそ身につけたい技能として「スタディ・スキル」や 「問題解決能力」を磨くことも大切です。 人から話を聞き出し、重要な点を逃さずまとめる技術、レポートや小論文を書く技術、 そして問題の全体を見渡し、何をすべきかを自発的に発見し、自ら問題を解決する能力は、 生活のあらゆる面で必要となる能力です。 流動する社会の一員にふさわしい教養をもった人材の育成を、リベラルアーツセンター(旧共通教育)は目指しています。
なお、リベラルアーツセンター(旧共通教育)科目には、教師を志す学生のための教員免許状の取得、 および美術館・博物館の学芸員を目指す学生のための 学芸員資格の取得に必要な科目が含まれています。