Q.先生の専門分野は?
A.不登校やいじめなどのいわゆる教育問題をめぐる言説の分析です(不登校は戦前から存在したとか、「いじめの四層構造」は研究者より先に教師によって描かれていたなどということを明らかにしてきました)。
最近は、何か「後輩」の役に立てないかとひきこもりの当事者研究も行っています。
Q.学生時代はどのように過ごしましたか?
A.学部時代の前半はひきこもりに戻らないか心配し、その心配が薄らいだ後半はどうやって生計を立てていくか悩んでいました。多分いつも難しい顔をしていたと思います(苦笑)。
Q.この道を選んだきっかけは?
A.就職氷河期だったのですが、そもそも「私立文系新卒32歳」だったので一般的な就職は困難でした。「だから山岸君は大学院に来るしかないよ」と日大教育学科の先生方が進学をすすめてくださったのがきっかけです。